感情マネジメントとは、ホンキジクサービスのコアメソッドです

感情マネジメントとは
感情マネジメントとは、「感情をうまく活かし、どんな環境でも自分らしく進める能力」を意味します。 例えば何か嫌なことが起きた時に、ネガティブな感情を剥き出しにしたり、逆に押し殺して我慢するのではなく、素直に「自分が嫌な思いをしている」と受け入れながら、最適な対応ができるように感情を味方にすることです。また、感情マネジメントスキルは自分の感情だけではなく、異なる立場におかれた人の意見を客観的に受け止め、理解することができるスキルでもあります。このスキルがあることで、例えブレたとしても、自分らしい選択ができるようになります。 人はしばしば感情に振り回されることによって思わぬトラブルを招いてしまったり、思い通りに事を進められなくなったりします。これはプライベートでもビジネスシーンでも同様です。特にビジネスでは様々なバックグラウンドの人とコミュニケーションを取りながら成果を出す必要があるため、感情マネジメントは非常に重要なスキルの一つと言えるでしょう。 感情マネジメントスキルが高まると、自身のマインドが整いリーダーシップが安定し、組織全体のマネジメントが円滑になり、トラブルによる疲弊感やストレスの低下、ハラスメントの防止などにつながります。 そのため感情マネジメントスキルは、組織の生産性を高めるために重要な要素として注目されているのです。
ビジネスシーンで必要とされる4種類の感情マネジメントとは
ここまで感情マネジメントの概要を解説しました。感情マネジメントスキルは分類すると、「感情の理解」「感情の生成」「感情の受容」「感情の調節」の4つの側面があります。 次でそれぞれについて解説します。
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感情の認識
感情の認識とは、自分と他者の感情とその背景を識別する能力で、感情マネジメントをする上でのベースとなるスキルです。 ビジネスでは自分の感情を認識することも重要ですが、相手の感情を感じ取ることも重要です。 たとえば、部下がミスをしたときに自分は腹が立っていても、相手は意気消沈していることがあります。 自分の感情しか識別できないと、部下をさらに追い詰めてしまうかもしれないため、相手の感情を認識することがとても重要です。 相手の感情を認識できると、自分の感情と折り合いをつけられるため、ビジネスの面では重要な認識能力です。
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感情の生成
感情の生成とは、自分と相手(組織)が目指す行動をとるためにふさわしい感情を生み出す能力です。 具体的には、何か仕事上で想定外の事象が起こり気持ちが動揺するシーンにおいて、冷静に振舞うために落ち着いた感情を作り出すことなどを指します。 その他、困難な状況にある部下に対し、過去の自分の類似の経験と重ね合わせて相手の気持ちに深く共感した感情を作り出すことも、感情の利用の一つです。 このスキルが乏しい場合、シーンに応じた適切な振舞いができないため、感情が乱れた際にトラブルになりやすかったり、相手に共感しにくいということに繋がります。
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感情の受容
感情の受容は自分や他者がそのような感情を得た原因や感情を推察する能力を意味します。 感情とは複雑なものであり、その時の状況や相手との関係性や行動によって変化します。 例えば部下が何かミスをした際に怒りの感情が芽生え、それを注意したときの反応が期待通りのものでなかった場合に、更に怒りの感情が強化される場合があります。 このような「怒りが怒りを呼ぶ」ケースや、信頼が深いほど裏切られた時の悲しみが大きいなど、一つの感情が別の感情に影響したり連鎖したりします。 そのため感情や感情表現に関する知識、感情同士の連鎖に関する理解があると相手の感情を理解しやすくなります。 たとえば、ガッツポーズをとるのは、相手が喜びの感情を表現していることを意味します。 相手の感情を理解できれば、相手に対して適切な行動を取れます。
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感情の調節
感情の調節とは、次の行動に合わせて自分の感情を調整する能力、最終的な自身の振舞いを納得感持って決定する力のことです。 つまり瞬間的な感情に振り回されずに自身の意思に基づいて感情を制御する力であり、これを実行するには上に挙げた「感情の認識」から「感情の受容」までのスキルが必要になります。 また、適切な行動には適切な判断基準が必要があります。 そのため、例えば「自分は会議で反対意見を出された時に怒りの感情が湧きやすい」「この部下は笑顔が多いが珍しくむすっとしている」など、自分の感情や周りの状況をモニタリングし、パターンや基準を分析する力も内包されます。
感情マネジメントが注目される理由
感情マネジメントのスキルが注目されるようになった背景には、EQの概念の普及が関係しています。EQは「Emotional Intelligence Quotient」の略であり、日本語では「こころの知能指数」と呼ばれています。1990年にアメリカの心理学者ピーター・サロベイとジョン・メイヤーにより研究された理論で、感情を上手くマネジメントし利用することを指します。これらの研究を通じてEQはビジネスで必要不可欠なスキルとして認識されるようになり、人材の採用や人材育成、プロジェクト選抜や配置、組織開発などビジネスの幅広い分野で活用されるようになりました。ここでは、感情マネジメントやEQがビジネスシーンにおいて注目されている理由についてみていきます。
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対人関係が円滑になる
感情マネジメント力が高いと対人関係が円滑になります。 対人関係で重要なのは相手を尊重することや思いやることです。 多様な時代だからこそ、人や組織をリードするマネジャー、リーダーには求められる必須スキルと言えます。 相手を思いやる気持ちを持ち、尊重するためには、相手の感情を理解して感情に適した行動をとることが必要です。 相手に共感して尊重すると、相手と信頼関係を築きやすく、自分に対しても好意的に捉えてくれるので良い関係が築きやすくなります。 ビジネスの面では取引先や社内メンバーなど関係者と良い関係を築くことが重要です。 感情マネジメント力が高いと、周囲との関係性が改善し会社の業績や自分の成績、さらには幸福度や充実度も向上させることにつながります。
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メンタルヘルス対策になる
感情マネジメントはメンタルヘルス対策にもなります。 仕事をしているとストレスを抱えることは多くなり、状況によってはメンタルが不安定になりがちです。 メンタルが不安定になると仕事の質や職場でのコミュニケーションにも影響が出るため、メンタルヘルスを健全に保つことは現代人にとってとても重要なスキルの一つとなっています。 感情マネジメントスキルが高いと、自身の心の状態を適切に把握しよりよい状態に導くことができるため、自分自身の心の健全性を保ちやすくなります。 また、感情マネジメントスキルの高い人は周囲の感情の把握もしやすいため、部下やメンバー・同僚の不調のサインを見逃さずにサポートすることができるのです。 自分自身の状態を知れるようになると、部下やメンバーなど他者を客観的に観察できるようになり、職場の心理的安全性にもつながります。
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コミュニケーションの質が向上する
感情マネジメントはコミュニケーションスキルと密接に関わるスキルです。 私たちがビジネスをする上で完全に一人で業務が完結することは少なく、取引先や同僚など様々な関係者とのコミュニケーションの上で成り立っています。 そのためビジネスを成功に導くためには関係者との意思疎通が齟齬なくとれ、協力関係を築くことが重要であり、これらを達成できるのが質の高いコミュニケーションと言えるでしょう。 感情マネジメントスキルが高いと相手の感情をよく汲み取ることができるためチームワークを築きやすく、かつ自身の感情をコントロールできるためトラブルに遭っても不要な不和を回避することができるのです。
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リーダーシップの向上を期待できる
感情マネジメント力を高めることでリーダーシップの向上を期待できます。 リーダーシップとは目的、目標に向けた人への影響力です。 リーダーシップが十人十色です。 一人一人のリーダーシップを引き出すリーダーシップが特にマネジャーやリーダーには求められると言えます。 リーダーシップの発揮の仕方には様々な分類がありますが、いずれの場合も組織の指針を示し、その方向に向けてメンバーをリードすることが必要です。 そのためにはメンバーとのコミュニケーションが必須であり、リーダーには聴く力・伝える力の他、信頼関係構築力が必要です。 そしてこれらのベースには感情マネジメントスキルがあるのです。 実際に、部下の感情を無視して独自の判断で指示を行うと、部下は不信感を抱きリーダーについてくる者がいなくなってしまうでしょう。 そのようなことがないように、上に立つ人は自身の感情マネジメント力を高めて部下の感情をコントロールし、皆が気持ちよく仕事が行えるように努める必要があります。
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ハラスメントの防止につながる
感情マネジメント力が高いとハラスメント防止にもつながります。 ハラスメントとは相手の気分を害する言動をとることです。 相手の気分を理解することができなければ、自分がそんなつもりはなくてもハラスメントだと捉えられてしまう可能性が高まります。 そうならないために、相手の感情を理解することができれば、不快な言葉や行動を事前に抑えることができます。 ハラスメントを抑えることができればストレスを与えることが少なく、良い雰囲気の職場にすることが可能です。
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組織風土の改善につながる
組織風土の改善に感情マネジメントはとても重要な役割を果たします。 組織風土とは組織内で共通認識となっている価値観やルール・考え方を指す言葉で、共通の目的に向けてメンバーが一致団結できる環境・雰囲気になっているのがいい組織風土と言えるでしょう。 組織風土は様々な要素によって作られますが、特に経営陣や管理職の言動が大きな鍵となっています。 管理層が感情的にメンバーに対応していた場合、部下は萎縮してしまい風通しの悪い組織になってしまうでしょう。 一方、管理層の感情マネジメントスキルが高く、メンバーの感情に対して適切な発信や牽引が行われる組織では、階層間の意思疎通がスムーズになり、心理的安全性も高まり組織風土の改善にも繋がります。
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組織の生産性の向上につながる
感情マネジメント力が高いと組織の生産性の向上につながります。 なぜならば組織の仕事はチームで進められることが殆どであり、それを支えているのが関係者同士の人間関係だからです。 組織のメンバーの感情マネジメント力が高まると、目的に対して率直に意見を交わしながらも軋轢のないコミュニケーションが可能になります。 そのため、対立をせずに課題に向き合うことができ、結果として組織の生産性が上がることにつながるのです。
感情のマネジメント方法
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感情の種類や背景を理解しておく
感情をマネジメントするためには、まずは感情の種類や起こる背景を理解することが大切です。 人間には必ず感情の波があり、時間帯や自分が置かれている状況によって感情が変わってきます。 例えば、仕事の終わりが近づいた夕方には疲れが溜まってしまい、他者に厳しく当たってしまう人もいるでしょう。 その場合、ミーティングや部下との面談などは午前中に入れるようにし、午後には一人でできる仕事を集中的に入れるという工夫が必要になります。 さらに、職場のメンバーの感情をしっかり理解し、メンバーのモチベーションや不安感を敏感に察知し、コミュニケーションをとることも重要です。 そのためにまずは、感情の波が起こるメカニズムや、パターンを深く洞察することが大切です。
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感情を言語化する
感情をマネジメントする方法として、感情を言語化することも大切です。 その中でも、特にネガティブな感情を言語化することが重要だとされています。 相手に自分のネガティブな感情が伝わり、嫌な思いをさせてしまった経験がある方もおられるでしょう。 自分がネガティブな感情を感じた時に態度や雰囲気で表現するのではなく、言語化してみましょう。 「〜をされると少し嫌な気持ちになります」と言う具合に、やんわりと不快感を相手に伝えるのです。 そうすることで自分の感情を落ち着かせられる上に、相手を不必要に嫌な気持ちにさせることもありません。 自分の感情を言語化することでトラブルを避けることができるのです。 また日々言語化することで、自分が大切にしていることや、素直な欲求も自然とわかるようになるでしょう。
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リフレーミングを活用する
感情のマネジメントには、リフレクションの活用が友好的です。 リフレクションとは他責・評論状態や、ネガティブな感情を受け入れ、自分なりの意味を見出し肯定的な選択を行うという意味です。 例えば、仕事でミスを連発してしまい、大きく落ち込んでいるとしましょう。 このような場合、どうしても自分のことを責めてしまい、ショックでなかなか立ち直れないと言う人も多いでしょう。 部下やメンバーが成果ができない時、相手を責めることもあるでしょう。 そして自分で抱え自分を追い込んでしまう方もいるはずです。 このような状況を「ミスした原因は仕事んプロセスにあった。なぜそうなってしまったんだろう」「部下、メンバーへの指示出しが誤っていたのかもしれない、自分の心の余裕がないのが原因かもな」と言うようにリフレクションしてみると、相手のことを責めるよりも励ます言葉の方が多く出てくるのではないでしょうか。 自己否定するのではなく、自分ができることを探せるようになるのではないでしょうか。 このようにリフレクションすることで自分を責めすぎずに前を向くことができるのです。
感情マネジメントのトレーニングに効果的な方法とは
感情マネジメント力を高めるためにはトレーニングが必要です。どのようなトレーニングが効果的なのでしょうか。ここからはいくつかのポイントを紹介します。 簡単に取り入れられるものも多く、社内でも役立つため、ぜひ参考にしてください。
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自分なりの感情マネジメント方法を知るために自己分析をする
自分の感情マネジメント方法を知るために自己理解することが重要です。 感情を目に見える形に記録に残す方法をとると、自分の感情がどのようなときにコントロールできていないのかを分析でき、同じ誤ちを繰り返さずに済みます。 感情の自己分析をして次につなげるようにトレーニングしましょう。
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他者評価をもらい、感情マネジメントスキルの影響を知る
感情マネジメントができているかを測るには、他者の声を知ることも重要です。 周りからのアンケートをもらうのも一つでしょうか。 面談時に自分の感情マネジメントができている時とできていない時をフィードバックをもらうのも一つです。 自分だけができているという裸の王様状態にならないよう注意が必要です。
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EQ検査から自分の感情の使い方を知る
前述の通り、感情マネジメントはEQの概念の広がりにより注目を集めているスキルです。 そのためEQ検査を受けて自分のEQを測ることで、自身のスキルレベルを把握することができるでしょう。 EQ検査はWebで無料で受けることもでき、検査をすると自分のどの部分を向上すれば良いのか明確に理解できます。 自分を客観的に見られる材料になるため、EQ検査の実施はおすすめです。
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感情を味方につける方法を知る
感情をうまく利用するには、感情を味方につける方法を知ることが重要です。 特に自分の感情が爆発しないように対策をとることです。 悲しいことや怒りが込み上げると、感情が暴走して事態を悪化させてしまうおそれがあります。 そのため、毎日リフレクションを行う、話す前に一度深呼吸をするなど、自分なりに感情を抑える方法を身につけておくことをおすすめします。 感情を抑えられれば、感情マネジメント力を向上させやすくなります。
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感情マネジメントトレーニングを受講する
感情マネジメントトレーニングを受けるのもひとつの手段です。 トレーニングを受けることで正しい感情の管理やコミュニケーション問題の根本的解決方法、ハラスメントになる言動やリーダーシップのスキルを基礎から学べます。 正しい知識をインプットすると、感情マネジメント力を効率よく向上させられます。 また、感情とは瞬時に湧いて出てくるものであるためコントロールするのは容易ではありません。 そのため修得には方法論のインプットだけではなく実践を通して経験を積み重ねることが必要です。 トレーニングにおいても、なるべくワークを交えた形式で出来るとよいでしょう。 ホンキジクでは感情マネジメントスキルを体得し、組織や人にポジティブな影響を与えるトレーニングを行っております。